FODオリジナルドラマ「ぼくは麻理のなか」ですが、タイトルだけで想像すると、ただの入れ替わりドラマかな?と思っていました。
入れ替わりドラマと言えば、男の子と女の子が階段を転げ落ちて、中身が入れ替わっちゃう的な映画ありましたね。(映画「転校生」より)あんな感じの想像です。
映画やドラマでは、「入れ替わり」や「憑依」などを題材にした作品が、定期的に製作されているので、何となくストーリーが読めるというか、見えるというか…。
だから私は、FODに加入していても、ずっと見ていなかったドラマ作品でした。
し・か・し!
予想を裏切られイッキ見!!してしまったので、感想を綴ります。
Contents(目次)
「ぼくは麻里のなか」あらすじ
漫画家・押見修造(おしみ しゅうぞう)作品である「ぼくは麻里のなか」は、双葉社・漫画アクションにて、連載され、単行本は全9巻で終了しています。
主人公・小森 功(吉沢 亮)は群馬から上京した大学生。友人作りに失敗したことで大学に行かず、引きこもりがちになる。
唯一の楽しみは、小森が行きつけのコンビニで、『コンビニの天使』と勝手に読んでいる女子高生・吉崎 麻里(池田 エライザ)を尾行すること。そして、タイトル通り「ぼくは麻里のなか」に入ってしまう。真っ先に麻里が麻里ではないと気付いたのは、麻里のクラスメイトである柿口 依(かきぐち より)だった…。小森は、元に戻れるのだろうか。
映画「君の名は。」の新海監督が、映画の制作前に参考にしたコミックが「ぼくは麻里のなか」だそうです。
「ぼくは麻里のなか」キャスト
全体的に、演技力が安定している若手俳優を揃えていました。
「ぼくは麻里のなか」出演後、池田エライザは「青と僕」に、中村ゆりかは「花にけだもの」に主演として抜擢されています。
どちらの作品もFODオリジナルドラマとして、配信中です。
吉沢亮は、多数の福田監督作品への出演や、映画「キングダム」での好演により知名度が高くなったので、当時だから出演できたドラマになったことは間違いないでしょう。
個人的には、現在配信中のFODオリジナルドラマの中でも原作もあわせて「オススメ作品」としてご紹介できる作品です。
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吉崎 麻里役(池田エライザ)
主演の池田エライザですが、当時は、モデル出身という経歴からそれほど演技力に期待しておらずでした。
ですが、一人二役をキワドく演じています。
小森が入っている麻里と、本来の吉崎麻里の違いが、視聴者にも伝わる高い演技力が見どころです。
まず、冒頭第一話のカットで「脚ほそっ」「胸デカッ」と。…そこから、始まりますよ。
今では、個性派女優として多くの作品で見るようになりましたね。
小森 功役(吉沢 亮)
正統派イケメン俳優である吉沢亮のヤサ男役は、少女漫画実写化「オオカミ少女と黒王子」で上手く演じていたので違和感ナシです。
眼力出してのイケメン役と、眼力を消してのヤサ男役、どちらもできる若手俳優ですね。
第4話では、キワドい映像がッ!
今なら、トップニュースとして番組宣伝に使われるような体当たり映像として紹介されるのでは?
柿口 依役(中村 ゆりか)
日本人の父親と台湾人の母親を持つハーフの女優さん。
NHK朝ドラ「まれ」から知名度を上げ、力を付けてきています。
透明感が高い女優ですが、「今すぐ吉崎さん返せよ、バーーーーーーカッ!」と、響き渡る声量ギャップは見モノです。
麻里の母(西田 尚美)
教えません。
上手いなと思ったのは、カメラアングル…注意して見ると、始めから怪しげに映っています。
「ぼくは麻里のなか」見どころの感想と漫画の結末は?
ただの入れ替わりドラマだと思ったら、とんでもない勘違いでした。
タイトル通り、小森は麻里の中に居ますが、麻里は一体どこに?という絡まったストーリーになっています。
本物の麻里がどこにいるのか分からないし、麻里の心理も気になって、中毒のように次が見たくなります。
加えて、最後まで見ないと落ち着かない雰囲気にさせた音楽もインパクトがあり、耳に残るのではないでしょうか。
主題歌を提供しているのは、Shiggy Jr.「僕は雨のなか」
オープニングテーマは川谷絵音率いるindigo la Endの「鐘泣く命」を起用
劇中の音楽も、川谷絵音が担当しています。
FODオリジナルドラマ「ぼくは麻理のなか」を見るためだけにFODプレミアムへ加入しても、ガッカリすることはないでしょう。
原作漫画の結末とドラマとの結末をきっちり確認したい方は、オリジナルドラマも原作コミックも、スッキリFODプレミアムで消化してみて下さい。
全8話で構成されたFODオリジナルドラマは、1話が約22分程度に編集されています。