三代目JSBと比べられることが多く、弟分と呼ばれていたGENERATIONS from EXILE TRIBE(ジェネレーションズ・フロム・エグザイル・トライブ)は、2019年、ボーカル兼パフォーマー片寄涼太(かたよせ りょうた・当時24)が、ブレイクしたことをキッカケに大きく知名度を上げました。
なぜ片寄涼太がブレイクしたのか?その経緯を考察してみることにします。
Contents(目次)
実写化「兄に愛されすぎて困ってます」
片寄涼太は、2017年6月30日に公開した映画「兄に愛されすぎて困ってます(略して、兄こま)」で、ヒロインの土屋太鳳さんの相手役として、兄・はるかに大抜擢されました。
イケメンの登竜門である少女漫画実写化作品初出演です。
2014年に放送された「GTO」での生徒役が唯一の俳優活動だった片寄涼太は、演技力が極めて高いわけでも、俳優経験が豊富なわけでもありませんでした。
当たり前ですが、出演俳優や女優の演技力が高いことに越したことはありませんが、監督が胸キュン実写化に欠かせない日本の実写化監督の一人である、河合勇人監督でした。
河合組は、カメラアングルの取り方や俳優さんの特徴を上手く作品に反映させて、「胸キュン」度を高める天才です。
過去のラブコメ作品では、鈴木亮平主演「俺物語」・中島健人主演「黒崎君の言いなりになんてならない(ドラマ)」など。
そして、ディーンフジオカ主演「ダメな私に恋してください(1・2・6・最終話)」も手掛け、朝ドラを見ていない若い世代にも、ディーン・フジオカの人気を広め、拡大させた監督です。
ドラマから映画へと連動している本作品は、その河合組が製作しているので、見ているうちに、片寄涼太さんのお兄(おにい)が、カッコイイ!という声が続出していきます。
もちろん、私もその一人であり、LDH所属とは分からないままに「このジャニタレって誰?」と思ってドラマを視聴しました。
少女漫画の実写化に至っては、イケメンに見える要素を持っていることが必要不可欠なのかもしれません。
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片寄涼太の高い身長とモデル並みのスタイル
原作者である漫画家の夜神里奈先生が、何より実写化で気になっていた点が、
- はるか役(片寄涼太)のキャラの身長・足の長さ
- せとか役(土屋太鳳)との身長差
原作の兄・橘はるかは、女の子たちがこぞって騒ぐほどのイケメンで、原作での身長設定は182cmの細見体系です。
一方、片寄涼太さんの身長は、183cmで小顔に甘い声。
ともあれ、
筋肉質でガッチリした体格のメンバーが多い【EXILE TRIBE(一族)】に所属していながら、スラッとしたスタイルで、脚が本当に長いです。
実際の身長よりも高く見える要素がそろっているのかもしれませんね。
制服、洋服をカッコよく着こなせる体系で、映像映えする方だなと感想を持ちました。
もっと調べてみると、兄こまの映画公開時の片寄涼太さんは本編のお兄より少しふっくらしているような気が?
そして、大人の男性に見えますね。同じ方なの?
出典:maidigitv
「兄に愛されすぎて困ってます」の撮影は、2016年8月頃だったようです。
片寄涼太は、平均約8kgの減量をし、身体をしぼって役に挑んでいたそうです。多いときは10kg減だったとか(泣。
実際にデビュー当時の片寄涼太の体重は、68kgだと公表されていましたので、ざっと計算しても、58~60kgまで絞り込んだことになります。
少女漫画原作ということで、できる限り原作に近付けるために「細身体系」を維持してくださったようです。
当時は、三代目JSBほどの知名度はないGENERATIONSですが、中高生を中心に若年層からの支持はすでに高い状態でした。
今後タレントとして「のびしろ」が期待でき、初動集客率が見込めるということが、主演に抜擢された理由のひとつかもしれませんね。
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片寄涼太の少女漫画のような王子資質
片寄涼太をはじめて知ったアジア圏の女性は、映画のお兄のイメージを片寄涼太に持ちますが、実際の片寄涼太さんが「兄こま」とは異なるギャップを持っていたことで、注目され始めたのです。
「兄こま」の原作キャラクターに対して、片寄涼太本人を調べてみると、ヤンキー兄っぽくなく、ファンの方からは「王子」と呼ばれていた経緯がありました。
確かに【EXILE TRIBE(一族)】らしくない甘~い歌声と細身でスラっとした体系が、独特の雰囲気を漂わせていて「王子」っぽく見えるのかもしれません。
くわえて、片寄さんのご両親は、英語と音楽の先生をやられいるので、マジメな一面を持っている方だそうです。
英会話やピアノがお上手なので、年上の女性からも支持されやすそうですね。
女性は細かなところをチェックしている生き物のようです。
GENERATIONS内での活動がメインだったため、女優や俳優とお仕事をしたときに、新しい片寄涼太の王子資質が見えてきたのかもしれません。
こんなオモシロイ回答も…。
ファンから飛び火した「王子」というキャッチコピーが、その後「PRINCE OF LEGEND」への作品制作に影響したのかも?
片寄涼太の中国人気は想定外
「兄こま」はドラマ放送後すぐにdTVやHuluを中心に多くの動画配信サービスで映画公開に先駆け、配信が開始されました。
また、中国でもネット配信され、片寄涼太の人気が急上昇し始めます。
中国圏での人気上昇の理由は、ドラマ「兄に愛されすぎて困ってます」が、ネット配信で多くの若者に注目された影響だと推測されています。
注目された最大の理由は、片寄涼太のルックスの高さと言われていて、背が高く、顔が小さく、足が長いという抜群のスタイルが好まれる中国では、新たな「男神」として注目を集めていました。
中国の「男神」とは、女神の男版である造語で、少女漫画から出てきたような男性のこと。
日本でいう「2.5次元イケメン」のようなニュアンスで使われている意味だそうです。
片寄涼太と似ているタレントとして、チャン・グンソクや元EXOメンバーのルハンが、挙げられています。
どちらも中国で大ブレイクした韓国タレントで、かなりの小顔です。
中国圏の男性タレントは、眉がしっかりしていて、眼力が強く、濃いめの顔が安定の人気を得るので、そこに片寄涼太の雰囲気が、日本の「可愛い」を代表するジャニーズ系だったことで強みに働いたのかもしれません。
「兄こま」が配信されはじめると、中国版ツイッターとも言える「新浪微博(ウェイボ)」では、ファンが作った応援アカウントが開設され、「#片寄涼太#」に3.5億以上の閲覧数がカウントされます。
無名の日本人俳優が、SNSでカッコイイ!と称賛され、拡散されていったのです。
当時のWeibo(ウェイボ)は、ユーザー数3億6100万人(2017年6月現在)を誇り、中国国内のインターネット利用者の約半数以上が利用していると言われているSNSだっただけに、文化の違いはあるものの無視できないデータとなります。
この中国人気に伴い、Weibo(ウェイボ)で、片寄涼太とGENERATIONSの公式アカウントが開設され、片寄涼太の公式アカウントでは、開始2日目でフォロアー数50万人に迫るほどでした。
現在は、240万人を超えています。
片寄涼太といえば、日本ではGENERATIONSのボーカルであり、歌手というイメージですが、中国では、俳優というイメージが強いのも「兄こま」の影響と言えるでしょう。
また、中国におけるGENERATIONSメンバー人気№1は、圧倒的に片寄涼太が突出しているところも、日本とは異なっています。
(「红秀GRAZIA」表紙より)
その後、中国のファッション雑誌「红秀GRAZIA」の表紙を飾り、「サマーソニック上海」のために中国へ訪れた片寄を、一目見ようと空港はファンで混乱状態となり、GENERATIONSからは、自制をお願いする事態になっていました。
この時点では、片寄涼太が中国で人気になっていることを知っているのは、片寄ファンがほとんどだったでしょう。
現在では、片寄涼太の単独ファンミーティングが定期的に開催され、「
そして、中国での片寄涼太の兄こま人気は強いようで「2019アジアで最もハンサムな顔100人」のノミネート(推薦)も早かったです。
「アジアで最もハンサムな顔100人」は、映画評論家のTC Candlerさんが実施しており、TC Candlerさんは、イギリス生まれアメリカ在住で 米批評サイトを運営している方です。
わりと独断と偏見を加えてランキングしているお祭りのような企画なので、ノミネートや順位投票は、InstagramとWeibo(ウェイボ)でのみ受け付けています。
2019年のノミネート時の画像が「兄に愛されすぎて困ってます」のお兄であることから、中国での作品人気度が伝わりますね。
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オラオラ系LDHから国民的アイドル役へ異色の抜擢
【EXILE TRIBE(一族)】全般のイメージカラーが黒だとすれば、片寄涼太さんは、異例の「白」カラータイプです。
日本国内では、ぐいぐい前に出るタイプではなかったですし、GENERATIONSでのグループ活動がメインだったため、女性を自然に主役にしてくれそうな資質を持った「王子像」に気付けなかったのでしょう。
兄こま・はるかの役をキッカケに、「イタズラなkiss」の逆輸入人気でブレイクした古川雄輝のように、海外からの人気が、さらなる日本での人気獲得の大きな要因になったことは間違いありません。
日本では、2019年1月期「3年A組-今から皆さんは、人質です-」でブレイクした若手タレントの一人で「3Aのヤンキーの子」ですが、実際は、菅田将暉主演の「3A」が注目されれば、おのずと引っ張りだこになることが予想できる逸材だったでしょう。
「兄こま」の次に抜擢された主演映画作品「午前0時、キスしに来てよ(通称:0キス)」は、橋本環奈とW主演で2019年12月6日から公開され、興行収入も10憶越えの大成功と結果を残しています。
アジア圏全体からの需要があれば、制作側は供給します。
片寄涼太の中国での需要を考えれば、今後も胸キュン作品への抜擢が期待されるでしょう。
そもそも、誰もが少女漫画の胸キュン映画で、ヒロインの相手役を長く続けることはできません。
だって、芸能人も年をとるから。
特に、胸キュン実写映画化の人気作品ともなれば、
- 女子高生×イケメン男子高生
- 女子高生×イケメン教師
が王道でしょう?
だからこそ、若手俳優の登竜門だと私は思っていますが、高校生役で成功すると次のハードルが高い気がしてます。
という状況下の中で、少女漫画の実写化で国民的アイドルを演じられる「午前0時、キスしに来てよ」の抜擢は、作品に恵まれていますね。
ジャニーズタレントからでなく、LDHタレントから国民的アイドル役をキャスティングするという異色の抜擢が、今までのLDHのイメージさえも変えていくのかもしれません。
現在、高身長でありながら小顔の男性タレントは、それほど多くありません。
実際は、少女漫画の2次元でしかお目にかかれない産物です(笑。
GENERATIONSと両立している片寄涼太の場合は、作品を厳選した方が希少価値が上がり、GENERATIONSの格上げに繋がるのではないでしょうか。
ある程度のスタンスを置きながら、胸キュン作品への需要は続き、GENERATIONSは長く続くグループになるかもしれませんね。
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2020年以降、LDHのGENERATIONS戦略は?
片寄涼太が所属するGENERATIONSは、2017年より中国での想定外のブレイクをキッカケに、メンバーのバックアップやマーケティングの体制が取れていたと考察できます。
過去の情報を探すと、GENERATIONSのメンバーで一番人気は、リーダーの白濱亜嵐というデータが多いです。
また、パフォーマーの佐野怜於の人気は、常に高く安定しています。
そして、GENERATIONSを知らなくても、関口メンディーのことは知っているというのが、日本のお茶の間の認知度でした。
GENERATIONSは、ボーカルよりも、パフォーマーが目立つグループだったと言っても、半ば嘘ではなかったのです。
GENERATIONSの人気を押し上げるためには、ボーカルがブレイクする方法が手っ取り早いはずです。
もともとGENERATIONSは、デビュー当時から世界に標準を合わせた活動を展開し、すでに2015年、2017年とワールドツアーを経験していました。
ヒット曲を出すのが難しい日本の音楽業界の中で、片寄涼太の中国でのブレイクを日本国内へ逆輸入し、その需要を海外へ輸出することが容易になっていることから、国内でのオファーが増えることが予想されていたでしょう。
2017年以降、佐野怜於は片寄涼太について「年々、王子っぽくなってきた。」とメディアで語り続けていました。
その王子キャラをGENERATIONSメンバーである数原龍友や中務祐太が「なんやねん!」「おまえばっかり!」と先に発信することで「笑いネタ」として定着させました。
しゃべりの上手い小森隼は、片寄涼太の出演映画やドラマを見ていると発信し続けていました。
そして、関口メンディーだけでなく、正統派イケメンである白濱亜嵐が3枚目に転身したことで、GENERATIONS内での片寄涼太のキャラクターをLDHで異色のカラーに染め上げることに成功しています。
一部のファンだけから王子と呼ばれていた片寄涼太が「王子」の名を定着させ始め、ブレイクした要因には、メンバーの見えないグループ戦略があったのかもしれません。
もともとGENERATIONSは、ボーカルがパフォーマーと同じ振付で歌いながら踊る特徴的なグループで、メンバー間の仲がとても良いと言われています。
売れなかった時期が長かったことで、ファンへの対応にもサービス性が高いため「神対応」を支持するファンも少なくありません。
三代目JSBと比べられることが多く、弟分と呼ばれていたGENERATIONS from EXILE TRIBE(ジェネレーションズ・フロム・エグザイル・トライブ)でしたが、LDHのイメージとは異なる新しいグループとして、後輩をひっぱる存在へとさらに変貌していくかもしれませんね。
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