西遊記と言えば、三蔵法師が孫悟空と沙悟浄と猪八戒を引き連れて旅をするハナシですが…。
もしかして、強い男たちに守られていた三蔵法師なのかも?
日本では、三蔵法師役は夏目雅子や宮沢りえ、深津絵里などの女優が演じていたため、女性のイメージが強いです。
確かに、三蔵法師と孫悟空に恋愛感情が生まれても不思議ではない気もします。
という部分を、韓国のヒットメーカーである脚本家・ホン姉妹が「花游記(ファユギ)」で描いています。
ホン姉妹は、大ヒット韓国ドラマ「美男ですね」の脚本家です。
ロマンチックなファンタジードラマとしてリメイクされた韓国ドラマ「花游記(ファユギ)」は、コミカルな要素も多いので、すべてのキャストを好きになってしまう妖術にかかってしまうでしょう。
花遊記(ファユギ)プロローグ
斉天大聖・孫悟空は、中国では「斉天大聖(天にも等しい大聖者)」という大聖号を持つ七つの神のひとりで、天界で騒動を起こした妖術を扱う妖怪です。
暴れん坊の孫悟空は、長い間、五行山(ごぎょうさん)に監禁(封印)されていました。
人間界では、一週間続いている山火事を収束させるべく平天大聖・牛魔王が、五行山にある芭蕉扇(ばしょうせん)を手に入れるべく、霊が見える少女・ソンミにお願いします。
ソンミは、五行山にある芭蕉扇を手に入れることができましたが、孫悟空の封印を解いてしまったのです。
「危険な時、俺の名前を呼べば、いつでもお前を守りに行く――。」という契約を結んで。
しかし、封印が解けた孫悟空は、自分の名前を呼べないようにソンミの記憶を取り出して、姿をくらましてしまうのです。
そして25年後、人間界に三蔵法師がいること知った孫悟空は、三蔵を食べて天界復帰を考えます。
しかし、かつて契りを交わした少女・ソンミが三蔵法師であることを知ることになります。
ソンミを守る約束を交わしてしまっている孫悟空は、契りがあるためにソンミを食べることができないのです。
西遊記と花遊記あらすじの違い
西遊記をモチーフに、ファンタジー化した花游記(ファユギ)は、「美男ですね」「主君の太陽」など数々の大ヒット作品を生んだホン姉妹が脚本しています。
日本で知られる西遊記は、三蔵法師と緊箍児(きんこじ)を頭にはめた孫悟空、カッパの沙悟浄とブタの猪八戒が妖怪を倒しながら、旅をする話です。
そして、暴れん坊の孫悟空が悪さをすれば、三蔵法師がお経を唱え、頭の輪が閉まって痛がる孫悟空の光景が頭に浮かびますね。
花游記(ファユギ)では、頭にはめる緊箍児(きんこじ)は古く、最新型の緊箍児(きんこじ)をはめたことによって、三蔵と悟空の契りを超えた恋愛模様が描かれています。
孫悟空が使う妖術も、ハリーポッターのような美しい魔法でファンタジックになっていて、ときめく世界を演出しています。
芸能プロダクションの会長である牛魔王、韓流スターの猪八戒、一流携帯会社の社長である沙悟浄など、スマホも使いこなせる妖怪たちは、コミカルな掛け合いをしながら、SNSも使いこなし、笑わせてくれます。
残念ですが、反日感情が入っていると思われるストーリーが含まれるため、一部の視聴ユーザーには好まれていません。
気になる方は視聴を避けた方が良いですが、作品としての構成はとても面白く、日本版リメイクも見てみたくなります。
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花游記(ファユギ)キャストと見どころ
「僕の彼女は九尾狐<クミホ>」のイ・スンギを孫悟空に迎え、「最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~」のチャ・スンウォン、「美男ですね」のイ・ホンギがキャスティングされたことで、3人のメインキャストが、同時に再びホン姉妹作品に出演することになりました。
孫悟空役ソン・オゴン役:イ・スンギ
天界を追放された強い力を持つ妖怪の神仙で、天界復帰を望み、三蔵を食らいたいと思っていますが三蔵の守護神となってしまいます。
火山で生まれ、寒さに弱い孫悟空は毛皮の高級コートを身にまとい、必ず三蔵を助けにきてくれます。
憎まれ口をたたきますが、ストレートな愛の表現には、誰しもが「こんな守護神がほしい!」と夢をみてしまいます。
蝶を使った魔法は、ロマンチックな見どころになっています。
「韓国の弟」イ・スンギは、ドラマやバラエティに引っ張りだこのマルチタレントですが、除隊後初主演に選んだ本作は、苦労の多い作品となりました。
孫悟空役にイ・スンギが決定後の前評判は、イメージ通りだと期待度が高かったですが、放送日までに編集が間に合わず、ワイヤーが見えたままの未加工で放送になってしまったシーンもありました。
配信ドラマでは、きちんと修正されて美しい世界が完成しています。
三蔵法師チン・ソンミ役:オ・ヨンソ
孫悟空の封印を解いてしまった少女・ソンミは、その罰として三蔵法師となり、「地獄の門が開いた世」と天界で言われる凶事が現実にならないように使命を果たす存在になります。
ソンミの血は、蓮の花の香りがし、妖怪たちに好まれていますが、孫悟空や牛魔王など格の高い妖怪は自制することができます。
幼いことから気味が悪いとイジメられていたために、友人も恋人もいませんが、不動産業を営みながら従業員のハンジュを雇って、ひとりで悪鬼退治をしていました。
オ・ヨンソは、「トンイ」出演後より注目株となり、「私はチャン・ボリ!」で人気女優の地位を確立した優です。韓国版「花より男子」のF4・西門聡次郎役を演じたキム・ボムと交際の噂があります。
キリっとしたキレイな女優さんですが、コミカルな演技力もあり、本作・ソンミ役では地味な女性を演じています。
平天大聖・牛魔王ウ・フィ役:チャ・スンウォン
芸能事務所ルシファー企画の会長であるウ・フィは、孫悟空と互角の力を持つと言われる牛魔王です。
牛魔王は、神に最も近いと言われる「神仙(神人や仙人)」になりたいと人間界で得を積んでいます。
五行山の封印を解いてしまう失態に加担したため、孫悟空を居候させて監視下に置いています。
紳士的で涙もろいところもありますが、目的のためにシビアな決断をいとわないこともあります。
ジョニー・デップのような多様な演技力のチャ・スンウォンの牛魔王は、ストーリーの面白さを引き立てています。
猪八戒PK役:イ・ホンギ
牛魔王の芸能事務所で、トップ韓流スターとして働く猪八戒は、妖怪としてトップクラスの力を持っていますが、悟空や牛魔王よりも格下の妖怪です。
一口で良いから、三蔵の血を飲みたいというのが本心です。
オシャレでお茶目でお調子者ですが、実は面倒見が良く、男らしいところがあり女性にもモテます。
ゾンビを妹のように可愛がっている姿が魅力的で、前作「イケメンですね」同様に、コミカルな三枚目役をしっかりと演じています。
子役時代は「天才子役」とまで言われていましたが、本人の希望によりアーティストに転身し、FTISLAND(エフ・ティー・アイスランド)のボーカルとして高い歌唱力で、新人賞など各賞を総なめしました。
沙悟浄オジュン役:チャン・グァン
悟空を「アニキ」として慕っており、忠誠心が強いです。
悟空の身の回りの世話をすることが生きがいで、妖怪としての力は猪八戒と同等です。
悟空が信頼している第一側近ですが、人間界では携帯会社を含む大企業Mグループのトップとして君臨しています。
お料理上手で几帳面、母親のようにやさしい沙悟浄を年配のチャン・グァンが演じています。
マ秘書役:イエル
牛魔王の秘書で、忠誠心が強い犬の妖怪で、スタイルが抜群に良いです。
ヒロインのソンミが地味な服装なので、マ秘書の衣装を見るのが楽しみになります。
魔王との掛け合いや、沙悟浄との口喧嘩に思わずクスっと笑ってしまい、可愛らしい一面も見せる場面も。
独特の雰囲気を持っている女優イエルは、整形をしていない女優とも言われています。
冬将軍/夏仙女役:ソンヒョク
昼は冬将軍、夜は夏仙女になる妖怪で、一人の肉体に二人の魂が入っています。
ある理由が原因で、天界から降ろされた妖怪です。
どちらも、相談役のような存在ですが、ソンミ(三蔵)に、妖怪でなく人間と普通の恋をすることをことを助言することも。
ゾンビのチン・プジャ役:イ・セヨン
ある事件に巻き込まれ、ゾンビとなってしまった女性ですが、人に悪さをしない可愛らしい性格です。
生前の記憶がないため、猪八戒からからチン・プジャと名付けてもらいました。
腐って悪鬼になってしまう前に、死ぬ前のことを思い出したいと願っています。
猪八戒から妹のように可愛がられ、魔王の家の冷蔵庫に居候していますが、チルド化している身体からは腐敗臭が漂うことも。
「臭くてすみません。」が口癖で周囲から愛されていたプジャですが、物語のキーマンになっていきます。
オリジナルOST(主題歌・挿入歌)
テーマ曲:Let Me Out (NU`EST W)
胸キュン挿入歌:범키 (BUMKEY) - When I Saw You
花游記(ファユギ)を視聴するならどこ?
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私は「花游記(ファユギ)」を視聴した後に、全キャスト(イ・スンギ)の作品と、ホン姉妹脚本のドラマを続けて見たくなりました。
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