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海外ドラマ

「ウェントワース女子刑務所」カズとリズの降板理由のシナリオとは?

2021年4月3日

カレン・プロクター(通称:カズ)は、「伝説のボス」ビー・スミスと敵対する相手役としてシーズン4より出演した女囚です。

弱い女性を守る過激派組織「レッドライトハンド」のリーダーで、暴力による制圧を激しく嫌っていました。

ウェントワース女子刑務所に収監後、はやくからボスの座に君臨し続けていた女性です。

フランキー・ドイルが去った後、主人公と位置付けられましたが、シーズン7で終焉を迎え、降板しています。

カズは、ウェントワース女子刑務所のストーリーの中でボスでありながら死んだ最初の女囚になります。

ジャックスは反乱によってトップの地位を失っていますし、ビー・スミスは終焉を迎える前にトップの地位を放棄しているからです。

カズを演じていたのは、タミー・マシントッシュ。

主人公と位置付けられたシーズン6から終焉を迎えたシーズン7までの期間は、短かいです。

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カズ降板のシナリオ

カズの降板は、本人側と製作者側が共に「終焉の時期がきた」と感じたことから動き出したと考察できます。

カズ役のタミーは、シーズン6終了後にプロデューサーや脚本家と何度もやり取りを繰り返して、カズの最期を決めたようです。

私がどうしたかったって?

彼ら(制作側または脚本家)たちは殺されるとか、死ぬとかは言わなかったわ。

彼らは、ただカズの道を見つけると言ったの。

逃げたい?

死にたい?

ってね。

私は、何か予期できない急なことを起こすなんてどう?と(作家たちに)言ったのよ。

ウェントワースにいるってことは、オールオアナッシング(=妥協を許さない)なのよ。

引用元:https://www.imdb.com/name/nm0570695/?ref_=tt_cl_t15

カズは、シーズン7が最後の出演になることに合意していました。

一見、製作側から降板を提示されたかのようですが、カズ役のタミーは、シーズン6の撮影が進むにつれて、自分の中に「やり切った感」が生まれてきたとコメントしています。

タミーがいう「やり切った感」が、

  • もうただ何もないところに出演しているだけなのは嫌だった。
  • ウェントワース女子刑務所でのボスとしてのカズの存在意義がなくなった。

どちらなのかの真意は、本人にしか分かりません。

しかし、ビー・スミスやフランキー・ドイルなどを視聴者を虜にした多くの女囚たちがウェントワース女子刑務所を去っています。

カズも、その時期が来たのでしょう。

カズ役タミーは、シーズン7で降板したあとに下記のようなコメントも出しています。

私たちはショックを受けるようなドラマの内容と何とか対峙して、翌日、そして新しい週を乗り越えるためにセラピーに時間を費やさなければならなかったのよ。

カズの死については、ほんとにメンタル的にも感情的にもハードだったわ。

愛している人たちともう会えなくなることを本当に考えなければならなかったんだもの。

引用元:https://www.imdb.com/name/nm0570695/?ref_=tt_cl_t15

女優タミーと、カズの二人の女性の切り替えに、セラピーの時間が必要なほど精神的にストイックな刑務所ドラマだったのでしょう。

だからこそ、世界中の視聴者をとりこにした面白い海外ドラマとなったのかもしれません。

カズの終焉の撮影をする日は、撮影に入るなり、タミーの周りは共演者たちでいっぱいになっていたそうです。

しかし、タミーは、女優人生の中で、一度も死を演じたことがなかったのです。

 “I’ve never done a death before in my life. That morning I came in and the entire cast and crew, everywhere I walked, they’d be wanting to talk, wanting to hug me, and I’d be: ‘Please don’t, don’t. Let me get through the day; I just have to get this done.’ I’d sucked every bit of energy and light and attention and commitment I had, and was holding it in one deep breath, until I got through that scene.”

私は人生で一度も死を演じたことがなかったの。

死の撮影をするあの日の朝は、撮影に入るなり、私が歩くところのどこにでも、共演者とクルー(撮影スタッフ)全員が話したがったり、ハグしたがったりしていたの。

嬉しい反面、

やめて、私に一日を終わらせて。

私は今日の一日を、カズとしてやり切らなきゃいけないの。

私が持つすべてのエネルギーと光と注意力と果たすべき義務を吸い込んで、そのシーンを終えるまで1回の深呼吸で息を止めていたの。

そのシーンが終わるまで。

引用元:https://www.foxtel.com.au/whats-on/foxtel-insider/foxtel/tammy-macintosh-on-kazs-shocking-episode.html

と、共演者やスタッフのやさしさと、最期のシーンは、取り終えるまで息を止めていたことを明かしています。

カズの降板は、ウェントワース女子刑務所でカズとしてできることが終わってきていることを、タミー自身も、製作側も意見が一致したことで、シーズン7でカズの終焉を描いたのでしょう。

もしかしたら、終焉のシーンは、タミーが提案した「何か予期できない急なことを起こすのはどう?」という言葉を活かした制作陣のプレゼントだったのかもしれません。

カズと同様に終焉のシナリオを描いたのではないか?という結果になったのは、第1話から出演していたリズです。

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リズ降板のシナリオ

エリザベス・バーズワース(通称:リズ)役のセリア・アイルランドは、一度撮影が始まると撮影場所のメルボルンへ単身赴任していたようです。

撮影が始まると、夫と二人の娘がいるシドニーへ何か月も帰れないことの寂しさと、ドラマの内容が大変だったことをメディアで明かしています。

そして、リズは、若年性認知症と診断を受けた自分がファイナルシーズンまで残ることは、フェアじゃないとコメントしています。

リズに終わりがあるのは、分かっていたわ。

記者:死ぬことが、リズのストーリーの終わり方ということを知っていたの?

私にとって、リズのあるがままに生きていたことは、シーズン6と7、ソーニャとの感情的な出来事も、本当のジェットコースターみたいだったの。

リズの恐怖と妄想が始まって、認知症の診断を受けたり、ドクター・ミラーから恩赦があったりで。

だから、リズの死というのが「カード」になっているのは、ある意味わかっていたのよ。

それは難しいことだけど、演じたキャラクターが(死の)準備ができていたから、私も準備ができたんだと思うわ。

(中略)

認知症という診断を受けたもの。

もうこれ以上、彼女(リズ)で何か他にやれることはある?

認知症で生きる人に奇跡的な治療をすることができるのかは、分からない。

でも、ミラクルな治療があったらそれは今の真実ではないし、フェアじゃないと思うの。

私は、準備ができていたの。

リズは、準備ができていたのよ。

引用元:https://www.nowtolove.com.au/celebrity/tv/wentworth-finale-liz-death-celia-ireland-57329

リズ役のセリアは、ドラマから去る準備ができていることが感じとれます。

ストーリー上で、若年性認知症になったリズは、最期は自分の意思で自分の結末を決断しています。

認知症のリズがやれることを製作陣が探し出して、女優セリアへプレゼントしたストーリーになったのかもしれませんね。

視聴者も、リズを見送る日がいつか来るのは分かっていましたから。

カズ以上に、製作陣たちがその時期を見極めた結果がシーズン7だったのかもしれませんね。

 

カズとリズの本当の降板理由

カズとリズは、シーズン7でで彼女たち(カズとリズ)の女囚ストーリーを終焉させ、降板となりました。

長い間、ウェントワース女子刑務所に欠かせないメインキャストだったでしょう。

彼女たちの女囚としての結末の裏を知って、またウェントワース女子刑務所を好きになると思います。

カズとリズの本当の降板理由は、ウェントワース女子刑務所で、カズもリズもやれることが終わったことだったのでしょう。

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