実際に「デスパレートな妻たち」を見て楽しんだ方に、感想を教えて頂きました。
NHKや一部地域の深夜放送、CSなどで放送される作品ですが、海外での評判もたっぷりお伝えします。
ドラマを見たことがある方も思い出しながら、読んで頂ければと思います。<(_ _)>
「デス妻」米国の昼メロではない!
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4人の主婦がメインキャストである「デスパレートの妻(通称:デス妻)」は、日本でいう昼メロのように想像している方も多いかもしれませんが、実は全く異なる要素で人気を集めました。
異例?主人公が4人だから面白い!
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主人公が4人、それぞれの家族やご近所さんも多数出演し、とても登場人物が多い「デスパレートな妻たち」です。そのため、好きなキャラ、気になるキャラの意見も多種多様というところですが、やはり、女性キャストへの支持は多いです。
あなたが共感を持てる人物は、必ずこの中にいますよ(笑。
テリー・ハッチャー(スーザン・デルフィーノ役)
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スーザンは、弁護士のカール・メイヤーズと結婚していたが離婚し、現在は娘のジュリーと2人暮らしです。
童話作家として絵本を描いている収入と前夫カールとの慰謝料で生計を立てていますが、かなりのおっちょこちょいという愛くるしいキャラクターです。
スーザン役のテリー・ハッチャーは、2004年にはウェディングケーキに飛び込む撮影があったり、2006年4月25日にはセットの電球が爆発するというアクシデントがあり、右目に怪我をしてしまったそうですが、眼帯をしつつも数日で撮影に戻ったそうです。
ものすごい女優魂エピソードですね。
フェリシティー・ホフマン(リネット・スカーボ役)
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リネットは、キャリアウーマンだったが子供ができたのを機に専業主婦になります。
男の子3人を抱え、やんちゃ盛りの子供たちに手を焼き、夫のトムは出張が多く抱えているストレスはかなり大きいという忙しい子育てママのキャラクターです。
リネット役のフェリシティー・ホフマンは、2010年ジャン=ポール・サロメ監督の映画「 The Chameleon」へのキャスティングのオファーがありました。
しかし「デスパレートな妻たち」の撮影スケジュールとぶつかり調整がつかず、断らざるをえなかったとか。
米国では、映画>ドラマですので、このオファーは断りたくなかったでしょう。
それでも、人気ドラマの撮影に穴をあけるわけにはいきません。それだけ価値があるドラマだったのです。
マルシア・クロス (ブリー・バン・デ・カンプ役)
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ブリーは、大学時代に出会ったレックスと恋に落ち親の反対を押し切って結婚します。
厳格な母に育てられた影響か、異常なまでの完璧主義者で、夫や子供たちからは嫌気を感じられているキャラクターです。
ブリー役のマルシア・クロスは、実生活の中では、4人の中で一番結婚が遅かったみたいです。
そんなことまでが、大きく話題になるくらい「デスパレートの妻たち」は、本当に人気だったんです。
エヴァ・ロンゴリア (ガブリエル・ソリス役)
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ガブリエルは、モデルをしていた時代の影響か、高級ジュエリーなど物欲主義者で贅沢な生活を好みます。
子供は作らない主義で、旦那のカルロスとの関係は冷え切っていました。性的に奔放で、庭師のバイトをしている高校生のジョンと関係を持ったり、内緒で不倫を続けてしまう少し危険な女性というキャラクターです。
ガブリエル役のエヴァ・ロンゴリアは、2005年8月25日にセットの柱が事故で落ちてきて頭を打ってしまい、4分間ほど意識を失ってしまったそうです。
2006年10月には、撮影で階段から落ちてあばら骨の部分があざになってしまったりと命がけで女優に体当たりしています。
主役の4人の中では、彼女だけエミー賞にノミネートされなかったそうですが、私は、奔放で自分勝手なキャラの彼女、大好きでした。
これだけの女性たちが出てくる「デスパレートの妻たち」だからこそ、どのキャストも高い人気で、女性たちに支持され続けたのかもしれません。
デスパレートな妻たちの秘密を探る!
ウェステリア通りの秘密
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もともとは女性向けコメディーとして始まる予定だった「デスパレートな妻たち」は、変更がありサスペンス、ミステリー、お色気の要素を交えて強烈に描く方向になりました。
ウェステリア通りは、どこにでもありそうなストリート名に聞こえますが、実は架空の名前です。
デスパレートな妻たち(原題:Desparate Housewives)は、後から決まったタイトルで、当初は「ウェステリア通りの秘密」というタイトルになる予定で、本作用のイーグルステート(鷲州)という架空の州に属しています。ウェステリアの意味は藤(花言葉は恋に酔う)といいます。
ウェステリア通りの秘密と照らし合わせながら、ドラマ作品をみるともっと面白く、感情移入できるかもしれません。
大統領夫人も見ていた人気作品
2005年4月30日に開かれたホワイトハウス担当記者たちとの夕食会で、当時のアメリカ大統領であったジョージ・ブッシュ大統領の奥様、ローラ夫人がスピーチをし大ウケしたようです。
スピーチ大成功の理由は、アメリカでも社会現象化していた「デスパレートの妻たち」の話題を引用してジョークを連発したことでした。
「大統領が寝た後に見ている」とドラマを引き合いに出していたのです。
そのように誰に言っても話が分かる程に、アメリカでは超国民的な人気なドラマだったのですね。興味をそそる逸話です。
ローラ夫人のスピーチで「デスパレートな妻たち」に関するジョークはどのように始まったのか、少しご紹介します。ちょっと皮肉が入っていますが、ローラ夫人さすがです(笑。
George always says that he’s delighted to come to these press dinner.
(ジョージはいつもこういう夕食会に来るのがうれしいって言っているのよ。)
Baloney, He’s usually in bed by now.
(たわごとだけど、ジョージはいつもこの時間には寝ちゃっているの。)
I am not kidding.
(本当なのよ。)
I said to him the other day, George if you really want to end tyranny in the world, you are going to have to stay up later.
(ジョージにこないだ言ったの。あなた、本当に世界の独裁を終わらせたかったら、これからはもうちょっと遅くまで起きてないとだめよ。)
I am married to the President of the United States and here is out typical evening
(わたしはアメリカ合衆国の大統領と結婚したの。そしてこれが私たちのいつもの夜の過ごし方。)
Nine O’clock, Mr. Excitement sounds asleep, and I am watching Desperate Housewives.
(9時にはね、このミスターお楽しみさんは寝ちゃってて、私はデスパレートな妻たちを見ているの。)
Ladies and Gentlemen, I am a Desperate Housewife.
(皆さん、私はデスパレートな(絶望的な、自暴自棄な)妻(主婦)よ。)
I mean, if those women on the show think they are desperate then they ought to be with George.
(私が言っているのはね、あの番組に出ている女性たちが自分たちをデスパレートだって思っているなら、ジョージと一緒にいてみるべきっていうことなの。)
英文参考サイト: http://www.dailymail.co.uk/news/
和訳参考サイト:http://macska.org/article/88
正直、アメリカの感覚を、上手くつかめませんが、間違いなく多くの方が視聴したドラマであることは間違いありません(笑。