海外ドラマ「24-TWENTY FOURー」のキーファー・サザーランドがアメリカ大統領役で主演した米ABCドラマ「サバイバー宿命の大統領」がシーズン2で打ち切りとなったと言われて4か月後、動画配信サービスNetflix(ネットフリックス)で第3シーズンの製作が決定するという復活劇が話題になりました。
シーズン2で打ち切りになったはずのサバイバーは、「面白い」「面白くない」と評価する意見が半々に分かれていたようです。
サバイバー宿命の大統領あらすじ
主人公のトム・カークマン(キーファー・サザーランド)は、アメリカ合衆国の住宅都市開発長官を務めています。ある議会の日、トムは議事堂から離れた場所で「指定生存者」として待機する役に就いていました。現職の大統領と折り合いが悪かったトムは、職を解任されることになっていて政権からは遠ざけられていたのです。ところが、突然のテロにより議事堂が爆破される事態が発生します。大統領、副大統領を含む官僚たちがテロの標的になる惨劇が起こります。テロ発生で大統領に就任することになったトムは、カークマン大統領として政権を建て直し、国民の信頼を再び得るために奮闘するしかありません。カークマン大統領が力を付けていくサクセスや、テロの陰謀を解明する頭脳戦が繰り広げられます。
「サバイバー」面白い?面白くない?
シーズン2で打ち切りになったサバイバーは、「面白い」「面白くない」と評価する意見が半々に分かれていました。
面白いと評価する方
- 脚本が素晴らしい。
- 出世欲旺盛の側近達の動きが面白い。
- 24に似ているが、24ほど残虐なシーンはないので安心して楽しめる。
- キーファー・サザーランドをまた見れて嬉しい。
面白くないと評価する方
- 数話見るにはいいけれど、24のようにテンポが早くない。
- 1シーズン(21話)ごとにストーリーがまとまるか心配。
- ジャックバウアーのイメージが強すぎて、大統領に見えず。
- セリフがジャック・バウアーに見えてしまう。
賛否両論の理由
24にはシーズンごとに、必ず大統領や側近、テロ組織が存在します。
ジャック・バウアー演じるキーファーは、大統領からの強い信頼を得て、極秘任務を遂行する捜査官であり、多くのテロから国を守り続けました。
24のジャック・バウアー捜査官のイメージが強すぎて、キーファー・サザーランドが大統領に見えないのが賛否両論になる大きな原因です。大統領に見えない方には、感情移入がしずらく、すべてがイマイチで微妙に感じてしまうようです。
確かに、1エピソード目はジャック・バウアーのイメージが残ってしまうのは否定しません。世界的にヒットによる「ハマリ役」になってしまったので、しかたない代償とも言えます。
1エピソード目は、大統領就任となるため脚本の本質が見えてきませんが、2エピソードから徐々に本ストーリーに続いていくので、練りこまれた脚本の魅力に気付くでしょう。
「サバイバー」は、ビジネスにも役に立つ名言がいくつもでてきます。
キーファーだけでなく、すべてのキャストが響く名言セリフを言っていますので、視点を変えた楽しみ方をしてみると良いでしょう。
サバイバーキャスト
「サバイバー」では、大統領を支える補佐や捜査官、シークレットサービスたちがカークマン大統領が奮闘を陰で支え、ストーリーを展開させる構成になっています。
Thanks for a great two years, guys! Series finale is next week. What a fun ride. ❤️ much love pic.twitter.com/YzGDLX8eav
— Kal Penn (@kalpenn) May 11, 2018
アーロン・ショア(エイダン・カント)
大統領就任からすぐに補佐官としての職務を遂行します。
野心が強いため、敵なのか味方なのか本心が分かるまで時間がかかりますが、ゆっくりとカークマンの信頼を得ていきます。
エミリー・ローズ (イタリア・リッチ)
可愛らしい女性ですがキレ者で大統領就任前から信頼を得ています。のちに、第一補佐官として職務を遂行します。
セス・ライト(カル・ペン)
ホワイトハウスの広報部として記者の対応をします。
インド系のアメリカ俳優ですが、2009年に俳優業を休止し、オバマ政権の職員としてホワイトハウス広報部アソシエイト・ディレクターを務め、2011年7月末で退職し俳優業に復帰しています。
「24-TWENTY FOURー」を見ていた方なら「あっ!」と思ったかもしれません。シーズン7に出演しています。
リオ・ブーン (パウロ・コスタンゾ)
シーズン2より出演。エミリーが推薦者で高い分析力と判断力がありますが、かなりの変わり者です。
ケンドラ・デインズ (ゾー・マクラーレン)
シーズン2より出演。ホワイトハウスの敏腕弁護士として奮闘します。
マイク・リッター (ラモニカ・ギャレット)
シークレットサービスとして、カークマン大統領を護衛しています。特殊部隊にいた経験から捜査を補助することもあります。
ハンナ・ウェルズ(マギー・Q)
FBI捜査官からホワイトハウス直属の捜査官へと任命されます。モデル出身のアジア系女優で、スタイル抜群です。
キーファーが演じるだけで「国を守る」「国のため」というイメージがあるので、24より多く含まれる頭脳戦、心理戦の脚本は楽しめます。
シーズン1はストーリー性が明確に出ているので難しく感じられず面白いですが、シーズン2は少し方向性が不明瞭な脚本になっているかもしれません。
「サバイバー」海外の評価は?
海外での評価も調べてみました。
引用:http://www.metacritic.com/tv/designated-survivor/critic-reviews
海外での良い評価
悪い評価
「サバイバー」打ち切りの理由
当初、米国ではシーズン3の放送があるのか賛否両論で割れていましたが、2018年5月に正式にシーズン2で、打ち切りが発表されました。
リアル視聴率が影響していると考えられます。
Network (放送局):ABC
Seasons(シーズン数): Two (2シーズン)
TV show dates (テレビシリーズ放送日付:2016年9月21日から2018年5月16日まで)
Series Status (状況):Cancelled (打ち切り)
引用URL:https://tvseriesfinale.com/tv-show/designated-survivor/
シーズン3の放送を期待していたドラマファンは、大統領の妻であるアレックス・カークマン(ナターシャ・マクエルホーン)の降板が、ドラマの制作側で決定していた事実にショックを受けます。
海外ドラマの降板でよくある出演料(ギャラ)の問題が考えられますが、シーズン2で打ち切りする事実の方が話題性が高く、降板理由までメディア情報は見つかりませんでした。
「サバイバー」シーズン2の後半では、映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」のマイケル・J・フォックスが、ワシントンの弁護士イーサン・ウェスト役で出演しました。
また「24-TWENTY FOURー」で、ジャック・バウアーの恋人・オードリー・レインズ役だった キム・レイヴァーも、企業家のアンドレア・フロスト役で出演し、大きな話題作りで追い上げを図りましたが、それでも「打ち切り」という結果でした。
ドラマの視聴率は下がりましたが、Netflixでの配信は人気があったようです。
日本の地上波ドラマの視聴率と似た現象で、リアル視聴率が低くても、動画配信サービスでの人気が高い作品は存在します。
「24-TWENTY FOURー」好きのファンが、キーファーサザーランドをもう一度見たい!と、ゆっくりNetflixで視聴したくなったのかもしれません。
Netflixは、日本に限らず、世界規模で利用されている動画配信サービス(VOD)なので、その視聴率からの人気次第では復活もあるかも?という期待が実現したのかもしれませんね。
シーズン3は10エピソード構成で、撮影は年内中にスタートし2019年に配信が予定されているそうですが?
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