東京ドラマアウォード2015・連続ドラマグランプリ作品「天皇の料理番」を見た方に、感想を教えて頂きました。
同作品は、1979年に出版された杉森久英の小説「天皇の料理番」を実写ドラマ化しています。
原作は、日本に西洋料理を普及させた実在する料理人・秋山徳蔵をモデルにしており、過去に、1980年主演・堺正章、1993年主演・高嶋政伸で実写化されています。
出典：http://album.udn.com/meatball2/
今回３度目の実写化となった同作品は、時代に合わせたフィクションを加え、しっかりと作り込んだ結果、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞を「天皇の料理番」で受賞しました。
高い視聴率は取れなかったものの、見て損はしない実力で勝ち取ったグランプリ作品と言えるのではないでしょうか。
佐藤健、イケメン俳優から演技派俳優へ
出典：http://www.tbs.co.jp/tenno_no_ryoriban/
佐藤健は、仮面ライダー電王としてデビュー後、イケメン俳優としてひっぱりダコ状態で、若手人気俳優の筆頭格の時代が続きました。
現在では、コミカル系、恋愛系、アクション系など、全てのジャンルで本格俳優として安定した演技力を評価されています。
イケメン俳優として、若者に大人気だった佐藤健さんでしたが、「天皇の料理番」を経て、中高年層からの支持も、知名度も高くなったと言えるでしょう。
このドラマの佐藤健さんは最高でしたね。ダメ男ながらも一流の料理人を見事に演じ、最後の最後まで引っ張ってくれました。
いつもやんちゃなイメージの佐藤健が、短髪で清楚な雰囲気で演じていてイメージが変わりました。
最初、佐藤健演じる秋山がとんでもないキャラで好感持てなかったのですが、話が進むうちに大好きになりました。
佐藤健さんが演じる料理人が、材料や料理方法も含め、試行錯誤しながら料理を作って行く様が良かったです。
主演の佐藤さんの包丁さばきが素晴らしく、見とれました。料理をつくるところを見ると、お腹がすいてしまいます。
誰もがうなずく鈴木亮平の演技力
役作りのために、太ったり、痩せたり。いつも余念のない鈴木亮平への評価は一流でした。言葉で伝えるより、実際に見て感じるべき演技力だと思います。
演技派な俳優さんばかりの中でも特に鈴木亮平さんが素晴らしいです。
鈴木亮平さんがお兄さん役で出演しているのですが、病気になってからの激痩せぶりに役者魂を感じました。
お兄さん役の鈴木亮平さん、本当に病気なんじゃないかと思ってすごく心配しました。
いつでも心配してくれる優秀な兄役の鈴木亮平さんの名演技に魅了されます。
凛とした日本女性、黒木華が必見！
主人公を影でけなげに支える女性がいました。その女性を演じたのは黒木華さん。
古き良き時代の日本の女性としての本物の「凛」とした強さは必見です！
篤蔵（佐藤健）の妻・俊子役の黒木華さんの演技が素敵でした。夫の癇癪（短気）を心配しながら、3人の子供を残し、肺結核で亡くなったシーンは涙が止まりませんでした。
黒木華さんが妻役ですが、夫想いの一途な可愛い妻でした。
黒木華さんが良き妻として、夫を支えて家庭を守る姿がとても印象に残っています。
視聴者が教える！絶対見て欲しい見どころ
主人公である佐藤健扮する秋山篤蔵の愛すべきキャラクター性にはこのドラマを見た誰もが、愛しいと思ってしまうだろう。ポンコツ、どうしようもないやつ、しかし努力家、負けず嫌いでもあり、自分を重ねてみてしまいます。役者陣も豪華で実力者ばかりなので、是非見て欲しいドラマです。
とにかく、毎回出てくる料理がとても美味しそうで目を引きました。先輩料理人にいじめられてても、料理のことなら真摯に学ぶ姿勢がとても素敵で見どころです。
天皇の命を支えていると言っても過言ではない料理番のことはもちろん、天皇の料理番となるまでの紆余曲折のある過程も大変見どころです。料理番となってからも戦時中の緊迫感、外国からのおもてなしの際の不手際、仲間からの嫌がらせ、事件、次々と試練が起こり、ハラハラさせられ目が離せません。
実在した方を題材にした小説が原作です。原作に負けず劣らず、ドラマも普段の私たちが知ることができない皇居のキッチンを垣間見ているような面白さと臨場感がありました。
前作は堺正章さんが出演した昭和のドラマでした。前のイメージが残っている人が多いかと思いますが、佐藤健さんの演技もなかなかのものでした。
実話に基づいた作品なので毎週見ていましたが、脇役でさえ（下宿先の定食屋のおじちゃんなんかまさに）原作よりも登場人物たちのキャラが立って見えました。主演・共演者だけでなく、脇役も高い演技力でドラマを盛り上げて下さっているので、原作より面白かったです。
「天皇の料理番」は、年末年始に見てほしいイチオシ作品です。
是非、豪華な料理を見て、ドラマを堪能してから「新年の抱負」を考えてみてはいかがでしょうか。何だか良い抱負が見つかりそうな気がします。
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